子供と成人のミノサイクリンの用法や血管性紫斑病

感染症を引き起こす病原微生物には細菌やウイルス、カビなどの真菌などがありますが、ミノサイクリンは細菌による感染症に効果を発揮します。非常に多い種類の細菌に有効なために各診療科で使用される薬です。代表的な処方例としては慢性的な気管支炎、性感染症のクラミジア症、ニキビ菌の殺菌などがあげられるほか、マイコプラズマ肺炎に対しては抗生物質が効果を発揮しない場合の第二選択に選ばれることが多く、マラリアの治療に使用される場合もあります。ミノサイクリンはタンパク合成阻害薬に分類され、細菌内に取り込まれた後に細菌のタンパク質合成を阻害することで細菌の発育を阻止し、強い抗菌作用を発揮します。抗生物質のペニシリンなどが効かない細菌に対しても広く効果を持つほか、耐性菌もあまり存在しません。ミノサイクリンは飲み合わせに注意が必要な薬が複数あるため、市販薬を含めて服用している薬は医師に報告する必要があります。主な例としては、カルシウム剤や胃腸薬、経口避妊薬などは薬の効き目が弱まってしまうほか、抗凝血薬や強心薬、血糖降下薬には作用を増強させてしまう効果があります。また成人の場合は問題ありませんが、歯の成長期の子供に使用すると歯が黄色く変色する恐れがあるため例外を除いて使用は控えます。また成人であっても妊娠中や授乳中は使用を控えます。そのほか成人でも肝臓病や腎臓病のある人には慎重に用いる必要があります。副作用として可能性が考えられるものとしては、胃の不快感や吐き気、頭痛やめまいなどが報告されています。高齢者が長期に服用した場合には稀に血管性紫斑病が起こる場合があります。血管性紫斑病は手足にあざのようなものが現れるのが特徴です。血管性紫斑病以外にも稀にアナフィラキシー・ショックや重い過敏症状が起こる場合もあるため念のために注意が必要です。